19世紀のランタン用スライド

マジックランタン用スライド

これは何かと言うと、19世紀に流行した”マジック・ランタン”に使われていた万華鏡のスライドです。”マジック・ランタン”とは昔のスライド・プロジェクター(幻灯機)のようなもので、ランプの変わりにろうそくやランタンの明かりを使い先端に風景や人物の写真・絵をスライドのように設置して拡大投影して楽しむものです。詳しくはMagic Lanternのサイト(英語です)でどうぞ。

Magic Lantern Castle Museum

A magic lantern, the earliest known slide projector, dates all the way back to the late 1600s. Athanasius Kircher, a German Jesuit scholar of geology and medicine, first published his study of the principles involved in a magic lantern -directing a light source through a lens to project images – in his Ars Magna Lucis et Umbrae.

さて、このMagic Lanternは当時の映画のようなものとして、映像を動かしたり様々な工夫がこらされたのですが、その中の一つとして万華鏡のような映像を大きな画面で楽しもうというのがあり、その道具がこの万華鏡スライドでした。取っ手を回すと、中央のガラスの万華鏡映像が回り、スクリーンに大きな万華鏡映像がゆっくり移り変わりながら投影されるしくみです。
Magic lantern用の万華鏡スライドは、一般的に木製の枠の中央にガラスの円盤2枚の映像を組み合わせるのですが、私が所有するこのスライドは、安物のmagic Lantern用だったようで、サイズも小さく、ボディーは鉄製、中央の万華鏡円盤も一枚だけです。

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