万華鏡作家がAIで作品管理アプリを作ってみたら、AIに怒られた

アプリを作るのは、生まれて初めてです。
まずはAIのClaude君に、これまで使っていた作品管理用のExcel、納品書、請求書のフォーマットを見せて、私が困っていることを伝えました。
一番の悩みは、Excelで出荷処理をして、別に納品書を作り、作品が売れたらまたExcelを変更して、さらに請求書を作るという二重、三重の作業。
そしてもう一つ。
Excelの処理と納品書・請求書の処理が食い違ってしまい、ギャラリーの在庫や手元の在庫とExcelの数字が合わなくなることがありました。

さらに、

  • ギャラリーや販売店ごとに仕切り率が違う
  • 納品価格と実際の販売価格が違うことがある
  • 個展、グループ展、展示会、委託販売など販売形態がいろいろある
  • できれば出先でスマホからも使いたい

という条件も伝えました。
これで作ってもらったのが、最初のバージョンです。

この時点では完全に自分専用のアプリ。まず自分の作品データを移して、実際に使ってみました。何ということでしょう。結構使える。
見た目は普通に動くし、何より今までやっていた作業がずいぶん楽になりました。そこで、使いながら「ここも欲しい」と思った機能を追加していきました。

まずはバックアップ機能
一つのファイルで動くのは便利なのですが、キャッシュクリアなどでデータが消えたら……と思うと、これは怖い。
次に集計機能
使っているうちに、売上を集計できれば確定申告の売上データにも利用できるし、販売店別・年度別の売上を見るなど、ちょっとした分析にも使えると思ったからです。
さらに、間違えて納品・出荷したときの取り消しや、データの修正もできるようにしました。私はよく間違えるんです(笑)。納品書を作りながら、「やっぱりこの作品じゃなくて、こっちにしよう」と変更することもあります。そんな細かな修正や追加を繰り返しながら、バグを潰していきました。
すると、なんだか結構いいものができてきた
自分だけで使うのは、ちょっともったいない。そこで、他の作家さんにも使ってもらえるように、汎用化することにしました。

ここからが、思った以上に大変でした。私は万華鏡作家なので、基本的に作品は一つ一つ違います。同じシリーズでも、特に中の映像は1本ずつ違います。だから、私の場合は「1作品=1作品」で管理すればいい。でも、例えば陶芸やアクセサリーなどでは、同じ作品を10個作って、Aギャラリーに3個、Bギャラリーに7個ということもあります。そこで、同じ作品を複数制作して、数量を分けて納品できる仕組みを追加しました。さらに、CreemaやBASE、自分のサイトなどで販売する人を想定して、Web販売にも対応

こうして使っては改良、使っては改良を繰り返し、リリースしました。公開後もすでに2回改良し、Ver.1.0だったアプリは現在Ver.1.02になっています。

ここまで作ったところで、アプリ開発は初めてだったので、Claude君に今回の反省点を聞いてみました。

すると……
こっぴどく怒られました(笑)。
一番の問題は、「要件の後出しが多すぎる」とのこと。
特に、複数の作品を登録して部分的に納品する機能の追加は、かなり大変だったそうです。では、次からどうすればいいのか。Claude君に聞くと、
「誰が使うのか」
「どんな困りごとを解決するのか」
「どんな条件や例外があるのか」
などを、最初にきちんと整理してから開発すればいい。そのための「スキル」を登録しておくといい、と言われました。もちろん、その「スキル」もClaude君に作ってもらいました。
今のところ次のアプリを作る予定はありませんが、いつか役に立つのかもしれません。

自分のために作り始めたアプリを、他の作家さんにも使ってもらえる汎用型にすることで、思った以上に時間はかかりました。でも、実際に自分で使いながら改良してきたので、かなり使いやすいものになったと自負しています。

作った「作品管理アプリ」はこちらです。
https://jp-kaleidoscope.com/?page_id=762

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