万華鏡の聖典と格闘した話 -3 AI、できる子だと思ってたのに

AIのClaudeの助けを借りて全ての訳文が完成し、並行して書いていた訳注、前書き、後書きなども仕上がったところで、次はいよいよ製本に向けての作業です。読みやすさと、製本時に価格を抑えやすいことから、A5判で進めることにしました。

これまでの作業はXHTML形式で進めてきましたが、ここからは自費出版や同人誌でよく使われ、自分でも馴染みのあるWord形式に変換して整形することにしました。ここでもまたClaudeにお願いすることに。

さて、文書の整形はあっという間に終わりました。さすがAI、優秀です。あとは図を挿入して、内容を確認したら印刷屋さんに回すだけ——そう思っていたのですが、ここからが長かったのです。

まず図を入れてもらうと、高さが足りずに全体が表示されていない。指摘して修整してもらっても、やはり図の全体が表示されない。こうしたやり取りを4、5回繰り返して、ようやく図が正しく表示されるようになりました。ところが次に文章の修整を頼むと、図はまた元の崩れた状態に戻ってしまう。指摘すると「〇〇の作業が抜けていました、テヘペロ」といった返事が返ってきやがる、ということの繰り返しでした。

ようやく図が入ったと思って改めて見直すと、今度は図の一部が欠けている。これも指摘すると、何かしら必ず言い訳をつけて、修正しました報告→実際には直っていなくて再指示の繰り返しだったりしました。

次に表の問題です。表そのものが抜けていることに気づき、指摘して入れてもらいましたが、この整形も何度指示してもうまくいきません。あきらめて、10個ほどあった表は自分で手直ししました。

そんなこんなで時間はかかりましたが、なんとか形になりました。とはいえ図や表のこともありますし、そもそも人間にとっての読みやすさはAIの整形とはまた別物だと思うので、最後は自分で細かな改行などを一つひとつ確認し、誤字脱字や内容の見直しも済ませて、ようやく印刷前の作業を終えました。

翻訳作業ではAIが大活躍してくれましたが、Word文書の整形に関しては、何度言っても図の修整ができない、抜けがある、直したかと思えば前の修整が消えている——まるで出来の悪い部下を使っているような感覚でした。まぁ、人間もAIも分野によって得手不得手がある。指示する側の人間が、しっかり確認する必要があるということなのでしょう。

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