万華鏡の聖典と格闘した話-5. ISBNなしはAmazonお断り

本は納品予定日の2日前に到着しました。自費出版とはいえ初めての自分の本、やはりドキドキします。段ボールを開けて実物を確認し、一安心しました。表紙の著者名のフォントが少し大きかった、訳注のフォントサイズも本文と揃えれば良かった、といった反省点はあるものの、しっかり本としての体裁を保っていました。コストを抑えて作った中では、80点はつけてもよい出来だと思います。

次にしなければいけないのは、販売準備です。160年以上前に書かれた万華鏡の技術書という、あまりにもマニアックな本ですから、前回書いたようにISBNは取らず、書店流通はなし。万華鏡関連のギャラリーや美術館での委託販売と、自分のサイトでの通信販売で売っていくことになります。

まずは委託販売用に、ギャラリーや美術館、それに親しい万華鏡作家仲間に献本を贈り、委託販売と宣伝をお願いしました。

次は、通販用の受注から出荷までのシステム(というほどのものではありませんが)の構築です。①メール受注、②Webサイトからの申し込み、の2つのルートを作りました。あわせてAIのClaudeに、メールとWebサイトからの受注の抽出、出荷手段として選んだ日本郵便のクリックポスト用データの生成、さらに在庫・出荷管理表の作成までをお願いしました。出荷手段にクリックポストを選んだのは、価格の安さに加えてCSVで出荷先データを取り込めるため、Claudeとの相性が良かったからです。Claudeに頼めば、メールとWebからの受注抽出から出荷用CSVファイルの作成、出荷・在庫管理表への転記までを済ませてくれます。私はそのCSVをクリックポストのサイトに読み込ませて、出荷ラベルを印刷するだけです。

ただ、メールもWeb受注も銀行振込確認後の出荷となるため、私を知らない人にはリスクに感じられやすいだろうと考え、3つ目の受注手段としてBOOTHというサイトを使った注文方法も追加しました。これも認知や宣伝効果は期待しておらず、あくまでクレジットカードなど、注文者側のリスクを避けるための選択肢として採用したものです。

BOOTHにたどり着く前に、一つ大きな時間の無駄をしました。Amazonマーケットプレイスでの販売にチャレンジしたのです。ISBNを取っていなくても、Amazonでコード免除申請をすれば売れると思い準備をしたのですが、商品登録ページでコードの免除申請を何度しても却下され続けました。カスタマーサポートにチャットで問い合わせても、却下理由は分からずじまい。結局、ネット検索をしまくってようやく理解しました。Amazonは公言していないものの、ISBNのない本は決して登録されない、ということを。どこにも明記されていないし、カスタマーサポートもそんな話はしてくれませんが、考えてみれば当然かもしれません。いわゆる同人誌には18禁のものや著作権を無視したもの、偏見や差別に満ちたものも含まれるわけで、そうしたリスクを取りたくないのは当然でしょう。

私の本は、あくまで口座振込み以外の発注方法のオプションとしてチャレンジしただけなので、事実を知ってすんなり諦め、セカンドオプションだったBOOTHを使うことにしました。

販売方法が整ったら、あとは時々自分のSNSで本の宣伝をしながら、万華鏡の展示会などで地道に売っていくのみです。200冊というのは意外と場所を取るもので、できるだけ早く在庫が減っていくのを祈るばかりです。

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